「正直不動産」は茨の道~不動産営業マンはなぜギラギラしているのか

不動産業を立ち上げて6年が過ぎました。不動産業と言っても様々な区分があり、私が行っているのは個人相手の売買仲介または賃貸仲介です。普通の方にとっては最も身近な相手です。

主に紹介をメインに業を成り立たせておりますが、幸いなことに「あなたが信頼できるから頼んでいる」とご紹介いただくことが多いです。ありがたいことですが、追加で言われるのが「不動産なんてロクな奴がいない、ギラギラしている奴らばっかり」・・・、もう何人言われたかわかりません、というくらい皆様共通のイメージを持っております。(敵対意識がある人が私に依頼している?ともとれますが)

声を大にして言いいますが、これまでの取引してきた相手不動産業者のほとんどが、お客様のために真摯に仕事されておられました。

むしろ私のほうが色々足らなくて向き合う姿勢など勉強させていただきました。でももちろん中にはそうでない人や会社もありました。・・・で、ギラギラ度は高いのです。

話は変わりますが、「正直不動産」という漫画があります。現在4巻まで刊行されており、中々面白いです。これまでトップ営業マンだった主人公が、呪いで嘘を言うことができなくなり悪戦苦闘するストーリーですが、不動産業界の中身、取引の中身も詳しく描写されており、業界の人も素人も楽しめる漫画です。

主人公永瀬のとあるセリフ 1巻より

それで、主人公は嘘を言えなくなり、営業成績が落ちて首の危機に何度も晒されるのですが、ギリギリで正直に進んだ結果うまく進む、というパターンが大体の流れです。

↑もうこれが全てを表しています。「正直不動産」を進むのは短期的に儲けとしては厳しいです。真面目で信頼できる、公平な仕事だけでは利益を生み出せないケースも多いのです。もちろん長期的には「正直不動産」の方が正しいです。地主や顧客の信頼を得ていかなければ、管理物件も増えないですから。

正直というか誠実に儲けていこうとすると時間も必要な茨の道なのです。

上記主人公のセリフ「不動産会社の多くは、嘘をつけばつくほど、あくどければあくどいほど、儲かる仕組みになっている。」とありますが、これはまあ言い過ぎだと思いますし、漫画なのでその辺は仕方ないですが、なおさら不動産業者のイメージが悪くなりますね。。で、そのあくどい儲けの方法は一部漫画で紹介されていて、それはよくある事実なので是非目を通してください。

現在4巻ですが、4巻の最後にギラギラ系不動産営業マンが出てきます。なんと月収300万円とか!?

ギラギラ系の不動産営業マンは稼いていでいるというシーン

不動産営業マンはなぜギラギラしているのか

2つ理由があると思います。一つは不動産の営業は歩合給、学や経験がなくとも、己の武器だけでのし上がることができるシンデレラストーリー、求人にも2年目で年収1200万円とか、高額の報酬が提示されています。そこに応募する方は元々収入の向上心や自信の高い人が多い、といえるので、儲ければ自己に投資してさらに自信をつけてパワーアップしていく、というパターンです。

↑おそらく一般には皆様こういうことだろうな、と納得されるのではないでしょうか。でももう一つの理由も大事なのです。

それは、ギラギラしている人が信頼されるからです。

どの業界でもありますよね、仕事は忙しそうにしている方に頼め、とか。

これまでの人生で情報が少ない不動産の売買にいざ自分が携わった時、ギラギラしていて忙しそうにしている、儲けている人=儲けているってことは、たくさん仕事をこなしている=その人しかない情報やルートがあるのでは?と変換されるのです。

本能的に自分もその利益に乗っかっていけるはず!と思うのでしょうね。それをわかっているので、不動産の営業マンはあえてスーツをバシッと決めて、高い時計をはめ、白い歯と日焼けしたマスクでギラギラするようにしているのです。

で、これは間違いがないこともあり、不動産は情報産業、独自のコネクションや独自の情報を持っている人が強く、知識がある、仕事ができる、よりも重要です。売主や地主の立場にたっても、高く買ってくれる、すぐ部屋を埋めてくれる人の方がありがたいので、付き合いはそのような営業マンを優先になりますよね。

これは、どの世界でも実力主義なのでしょうがありません。しかし、不動産業界は情報の格差が激しい世界、そこから更に儲けを優先すると、漫画でもあるようにあんな技やこんな技を駆使して、本人や会社だけが得する(他は気づかないだけ)となってしまうのです。

ひいては業界全体の信用が失われる、という結果になり、未だバブルの頃のあくどい話が引っ張られて地位が低いのが不動産仲介業という立場なのでした。

※最近も弊社の顧客に近い方が、あくどい手法の一つにハマったのを知り、関与できる立場ではないとはいえ、ショックを受けてのブログ更新です。