不動産購入時に気をつけることー⑩ヒートショック・熱中症

不動産購入時に気をつけること、建物自体のリスクの2回目です。

地震に耐えるか(耐震性)、ヒートショックや熱中症を防げるか(温熱環境)、

火事から守れるか防げるか(防火対策)、転倒・転落を防げるか(バリアフリー対策)

が建物が原因とするリスクになります。

 


 

前回は転倒・転落のリスクについて解説しました。

不動産購入時に気をつけることー⑨転倒・転落

今回は「ヒートショック・熱中症」です。

ヒートショックとは急激な温度変化により身体が受ける影響のことですが、

住宅内の場合は下記のケースが目立ちます。

・比較的暖かいリビングから非暖房室のトイレに行くケース

・浴室にて体温が上がった状態で寒い脱衣室に行くケース又はその逆

以上のケースにより急激に血圧が変化して脳卒中や心筋梗塞を引き起こします。

家庭内の不慮の溺死及び溺水の原因はこのヒートショックが関係しているケースが多く、

その数5,491件(平成28年厚生労働省の人口動態統計)。

交通事故の死者数の約1.5倍。非常に多くの人命が失われています。

熱中症は年によっては1,000件超えることもありますが、家庭内での件数は不明です。

しかしながら高齢者が多く家庭内で死亡しているといわれています。

 


ヒートショック・熱中症とも問題は室内の温度または温度変化です。

ヒートショック、熱中症ともクリアするには力技ですることは可能です。

全館全部屋とも同じ温度になるように暖房又は冷房を24時間入れて、

部屋の温湿度を一定にします。もちろん浴室もトイレもです。

しかし昔の日本の家は浴室もトイレも非暖房室ですから、

暖めたそばから熱が逃げていってしまいます。

ですので、力技でするには費用も手段も現実的ではありません。

 

新築を建てる際には高気密高断熱の住宅を造るように心がけましょう。

セントラル・ヒーティングの住宅が理想です。

中古住宅の場合も理想をいうと全部屋断熱改修することですが、

・浴室は在来工法ならユニットバスにリフォーム。その際に浴室と脱衣室含めて、
断熱改修することが望ましい

・トイレも断熱改修すること、またリビングや寝室からトイレの動線が非暖房室である場合は、
動線内も暖房室内とできるようにリフォームする

・どうしても予算等でできない場合は、浴室と脱衣室を十分暖めるという対応が必要

・よくいる部屋と寝室はエアコンを設置

特に高齢者が家庭にいる場合は、上記リスクを理解して購入、改修を心がけましょう。