不動産購入時に気をつけることー①危険を知る

一般の買主様が不動産の購入時に気をつけることを連載していきます。

一番最初はその土地、戸建、共同住宅にどんなリスクがあるかをお伝えします。


怖いもののことわざで「地震雷火事親父」がありますが、

この中で最も年間の被害者(死者数)が多いのはどれでしょうか。

・・・答えは「火事」です。火事による死者数は平成25年で自殺を除いて1,278人。

雷はWikipediaによると年平均20名ほど、

親父を虐待死とすると日本小児学会の調査では年間350人(これはこれで衝撃です)、

地震は一番の災害です。南海トラフの予想では約33万人ととんでもない数値となります。

ただ、上記にない自然災害では西日本豪雨であったように「浸水害、土砂災害」による被害も顕著です。

今回の災害では200名以上の方が亡くなりました。

東日本大震災では「津波」も大きな被害を受けたのも記憶の通りです。

「地震、浸水害、土砂災害、津波」付随する「火事」や「液状化」などが、

不動産が直面する自然災害に対するリスクとなるといえます。

 

一方家庭内ではどのようなリスクがあるでしょうか。

厚生労働省の人口動態統計(平成28年度)によると、

家庭内での不慮の死者数は14,175件。

そのうち不慮の窒息死が3,817件ありますので、差引10,358件が「建物」が関係する死亡数と考えてみます。

転倒・転落死が2,748件で約26%

不慮の溺死及び溺水が5,491件で約53%

煙、火および火炎への暴露が787件で7%

その他は高温接触や中毒など

また熱中症も平成28年で621件、その他の年では1000件を超えている年もあります。

自然災害による死亡が目立ちますが、家庭内でも不慮の死者数は相当多いのです。

建築的な対処としては、

転倒・転落死はバリアフリーや安全対策

不慮の溺死はいわゆる「ヒートショック」が原因と言われ、温熱対策。

熱中症も同様温熱対策。

煙、火および火炎への暴露では防火対策。

これらの対策によって死亡事故は防げることができます。


以上まとめると、不動産に対するリスクは

外側(立地) 浸水害、土砂災害、津波

内側(建物内)ヒートショック、熱中症、転倒・転落

そのどちらにも関わるのが、

地震(立地では地盤、建物内では耐震性能)

火事(立地では密集地域等、建物内では避難経路や消火設備等)

があげられます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その他にも台風や竜巻による耐風性能、大雪による耐雪性能、

アスベストやシックハウス、防犯もありますが、

上記8点を抑えておくことが大切です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、建築で対処してもしきれない「立地」については、不動産購入前に相当気をつけなければならない部分です。

西日本豪雨では、土石流によって相当下流でも土砂で流された家、

堤防の氾濫によって2階天井まで浸水、

逃げられずそのままなくなった方が多数いらっしゃいました。

いくら建築で対処しようとも、家自体を守ることはできません。

そのリスクと何を参考にするべきか、そして対処方法を次回検討します。