2018-10-05 あなたは家を買うのか、家を建てるのか。

不動産は、「購入する」又は「買う」
マンションも、「購入する」又は「買う」。
では家は?
家は、さらに「建てる」が加わります。

家は金融資産であるかどうか

建売住宅や売建住宅などの方は「購入する」又は「買う」で、注文住宅の方が「建てる」になっているのかとすぐに思いますが、私はもう一方で日本人の根深い価値観が入っていると思っています。すなわち、「家」=金融資産であると思っているかどうかです。

私の友人で東京都文京区、山手線の内側の古いマンションを新婚当初買った人がいます。2DKで確か昭和50年台のマンションです。購入時は想像ですが2000万円以下。それから10年以上経っていますが、果たしてそのマンションは現在は購入時の金額を上回っています。彼は明確に不動産購入を金融資産として捉えており、上回ることを想定していたかどうかはわかりませんが、「文京区の駅チカなので賃貸需要はある」「文京区に住むことで子育て世帯はメリットはあるので相場は崩れない」と当時言っていたのを思い出します。東京のマンションでは購入時より高く売れたという話がたくさんあり、明確に転売目的で買う方もいます。

 

 

一方で大半の方が現在の住まい環境を向上させるために家を買います。特に注文住宅の方はまず土地を決めますが、「将来的に値上がりするエリア」だから決めた、というよりは予算と通勤、環境のバランスで決めている方が大半です。マンションを含めて中古住宅を買う方も多くはそうですが、当たり前のことだと思います。私も住む場所を考えようとキノマチ不動産の想いとして、「ゴーストタウン・ゴーストマンション」になるところは避けましょう、街も急激に減少するエリアは避けましょうと伝えていますが、このエリアは今後発展するのでおすすめですよ、という値上がりを期待した話はすることはほとんどありません。(値上がりを示唆することは業法違反でもありますしね)
これは、基本家を買う皆様はその購入した家を「終の住処」であることを前提としているからです。売ることはあるとはもちろん考えていますが、でも予測できない事態の場合に売るからであって、儲けるために売るわけではありません。

この考え方は、よく欧米の家と日本の家の中古流通で比較されますが、欧米の家は100年以上保って購入者が手を入れて更に付加価値を高めて高く売るんだ、一方日本は買ったときが一番高くて20年で資産価値がゼロになるのが問題だ。と方方で叫ばれ日本の中古住宅流通の革命が今の不動産業界・建築業界の使命になっています。これは耐久性の問題よりもどちらかというと、「家」=金融資産と捉える欧米文化と「家」=終の住処と捉える日本文化の違いが大きいと思います。「家」=金融資産と捉えている方は、これは私の感覚での話ですが、親の教育や考え方、資産状況を大きく反映していると思います。資産家の方は土地を持っていますので、必然的にその管理や売買が日常ですし、また過去不動産で成功や失敗をしている方はその話や教育を子供にしているからです。不動産の購入については、義務教育でも高等教育でも我々は受けたことがないですしその土壌もありませんので、家庭に依存していると思います。もちろん自分で株等の金融商品に取組んでそういう思考に後々なる方も多いとは思いますけど。

どちらがいいのか、という論点をしたかったのではありません。ただ「家の価値」を高めることに注視するのはいいことです。中古住宅の購入時に性能向上リフォームを行って価値を高めることもできるようになってきました。田舎の集落でもクリエーターや飲食店が集まって人が増えているところもあります。自分の家も価値が高まるように意識するのはこれからは重要な人生設計の一部ではないでしょうか。

あなたは家を買いますか、建てますか?