2013/4/3 そんなに両手が欲しいのか。不動産売買にて

先日悔しい思いをしたので書きます。

我々不動産会社で土地や戸建ての売買を仲介する会社は仲介会社と呼ばれます。

仲介会社はその名の通り、売主と買主の間に入って手数料を頂く手数料商売です。

一般の方向けの仲介会社は基本的にこれでメシを食べていますが、手数料の上限が法律で決まっているため、儲け方には工夫が必要です。

そこで合法的で一番オーソドックスな方法が売主と買主の両方から手数料をもらう、俗に「両手取引」と呼ばれるやり方です。

通常は、売主=売主側の仲介業者 ⇔ 買主=買主側の仲介業者 で取引され、

売主側仲介業者は売主から手数料を頂戴し、買主側仲介業者は買主から手数料を頂戴する仕組みとなっており、

一般の方にとっては、業者が間に一つだろうが2つだろうが(もしくは5だろうが100だろうが)、払う手数料は同じ(最大3%+6万円)です。

業者もそれが収入となります。

ところが両手取引の場合は業者は売主と買主の両方からもらえるため、単純に収入が倍になります。

よく買主が中間業者を省いて直接行ったほうが得なのでは?と言われますがそれは違います。払う手数料には変わりありません。

ただし

◯事前にお客様が両手取引ということを把握していて、手数料の割引を業者に交渉し成立すれば少し得。(大手は絶対まけないですが)

△相手の業者が売主の希望売り金額を把握しているため、場合によっては値交渉もしやすいかも。

△上とは逆で売主側の意向が強く反映されるため、高くつまされる可能性もある。つまり値交渉では相手の人次第。

この場合、買主側の業者にとっては知らんことなので強気に交渉できる。買主の味方なので。

×不動産取引自体が一社で行われるため、取引の健全性が乏しい場合がある

という特徴があります。

 

さて、何が悔しかったというと、

買主側業者としてお客様をとある物件にご案内する予定でした。

前日までに確認、居住者がいたので時間等々をお伝えしてその時間に到着する段取りを組みました。

ところが、到着直前になってキャンセルの電話が売主側業者からありました。

理由は「売主が売る気をなくしているから」

・・・ありえないですよね。お客様には案内物件が減ってしまい(しかも割と気に入られていただけに)、時間もロスして最悪です。

言葉とおり捉えると「売主ふざけんな。業者しっかりしろ」ですが、

「自社の客を付けれそうだから、直前で回避させた(両手取引が欲しいから)」

または小さい可能性で「業者が立会い面倒(もしくは行けなさそう)だから売主のせいにした」の2点ではないかと邪推しております。

あくまで邪推ですが、邪推する理由は結構あるわけで・・・。

 

でもこんなことを平気でする人たちがいるのも不動産業界です。

声を大にしていいたい。そこまで両手が欲しいのかと。

いや私もあわよくば(もしくは合法的に努力して)両手取引をしたいです。収入倍ですからね、当たり前です。

でもそれで囲い込んでしまうのはダメだと思います。

この場合、売主さんは確実に一つの買主(しかも見込みの高い)を逃しているわけです。

それはつまり価格にも反映されるわけで、売主にとっては不幸ですよね。

 

売主、買主にはまず業者の食い物にされないように、

・会社が名が通っている → まあ安心は買えますけど、上記のような問題はあります。

・営業マンがやり手、親切 → そういう(風に見せられる)人だけが残れる業界です。

最近はネットで業者の見積や意気込みを見て比較できることもできるみたいですね。

(弊社は参加していませんが)

少しづつ、不動産業界も変わっていくのでしょうが、これははやく解決して欲しい問題です。

建築業界と不動産業界は水と油と言われてきましたが、最近は仲良くなりつつありますからね。

弊社も建築業界と組んで仕事をしていますし。