木の家blog

2012/11/15 明日は「住宅医」の受講。

「住宅医」。

聞きなれない言葉ですが、既存住宅の診断・改修のプロに与えられている称号です。

建築実務者向けに「住宅医スクール」として毎年2拠点で講義が行われています。

古民家改修や温熱・耐震改修を本格的に出来る技術者を育成しており、

いわゆる「ホームインスペクション」が最近は有名で認定制度もありますが、

より木造住宅に特化し、診断から手術方法まで研究実践しているのが住宅医といえます。

(住宅医の詳細はこちら

 

明日は大阪で第5回の講義になり、キノマチ不動産は受講生として参加しております。

おそらく日本で唯一不動産会社として参加していると思います。

基本的に不動産会社には建築の知識がありません。

ましてや中古住宅の診断などは全く理解できていない方が大半です。

最近はマンションリノベーションや中古住宅流通の活性化で、

上記「ホームインスペクション」の認定者の不動産関係者も増えてきましたが。

 

不動産業界では約25年以上前の中古木造住宅の価値はゼロと判断し、査定します。

(固定資産税はゼロではないんですけどね)

つまり土地の上には建物があっても、土地の価値だけで取引されるのが通例で、

建物はおまけどころか邪魔者扱いされます(解体費が余計にかかる)

最近はそこに目をつけ、古家をリノベーションして新築そっくりにするという方法が取らることが増えてきました。

新築を建てるより2割から5割以上節約できるのが魅力です。

ところがここが危険です。見かけ上キレイにするのは誰でもできますが、

基礎や軸組の状況、断熱や配管などの状況を正確に把握せず、

本当は壊す方が安全な建物を無理やり再生していることも多々あります。

レベルの低い改修をすることは不幸です。最悪死につながります。

きちんとした改修をするにはそれなりの費用もかかります。知識も必要です。

その部分を事前にお客様にアドバイスをできる不動産屋であるべきと思っています。

「住宅医」の建築士の方々はその建物を見て建築的なアドバイスをくれます。

しかしそもそもそういう物件を探しだすのは不動産屋ですので、

不動産屋がある程度判断できないと物件すら出てこない、あるい見当違いなものが集まります。

よって、私(不動産屋)が「住宅医レベル」の知識を持つことが重要なのです。

※ちなみに私は建築実務者ではないので、全部受講しても「住宅医」にはなれません。残念ながら><